真っ青に震えるエスプレッソコーヒー
エスプレッソネタが多いですね・・・・と
ささやかれて気が付いた
確かに「エスプレッソコーヒー」
が随所に登場していた
「ほっといてちょうだい」・・・・・・
正直コーヒー通ではないんです
コーヒーは好きだが
私にはコヒーをマニアックに語る事までは出来ない
ただこのエスプレッソコーヒーと言う
コヒーの種類にこだわりがあるだけである
洋画の輸入配給会社で
10年間ほどのサラリーマン経験がある
入社早々ヨーロッパ担当に命ぜられ
入社3ヶ月目で初ヨーロッパ出張を命ぜられた
以降最も多い時期は年間7-8回は
出向いていたと思う
異文化に接し
時に感動し
時にみじめさを感じ
時に恐い思いをし
訪れる先々の人々がいかに
代々受け継がれる文化を大切にしているかが
理解できるようになって来た
この辺り今は亡き人となってしまった
前会社社長黒田研三氏の教育による
ところが大きい
「文化を学ばずは仕事にならず」が口癖だった
贅沢な出張旅行を経験させくれたと思う
この時期にめぐり合ったのが
エスプレッソコーヒーだった
前述の通りコーヒーについて
多くを語れる言葉や知識は持ち合わせていなかったが
駅や街中のコーヒースタンドやコーヒーショップ
はたまた食事の後に
あの少ない量のドロっとした
コーヒーを短時間で飲み干す姿に
格好よさを感じ
これを自分のものにしなければ
ヨーロッパで映画の仕事は
出来ないと思い込むようにすらなってしまった
しかし当時日本ではこのエスプレッソコーヒーを
メニューに載せている店は少なかった
少なくても自分の行動範囲の中には
なかった
サラリーマン生活に終止符を打った年に
偶然見つけた新橋小川軒と言うコーヒーショショップに
自宅があった渋谷から半年ほど通い詰めた
事を覚えている
泡立つこげ茶色のドロドロしたコーヒーを飲みながら
海外で出会った人々や町並みを
ノスタルジーにも近い思いで
頭の中をかけ巡らせたものである
自分にとってエスプレッソコヒーとは
映像の仕事にのめり込ませてくれる
きっかけを与えてくれた物であり
異国の文化風習やマナーを
学ぶきっかけにもなっている
エスプレッソコヒーの量を
S Mとに分類する日本的方法に
理屈ではなく反発してしまうのには
こんな理由があるからだろう
店員の一言が私の今を育ててくれた
国々や人々を愚弄する言葉に
聞こえてならない
「はい エスプレッソWですね」
レジカウンターからコーヒーマシンを
操作する人へ大声で
「Mエスプレッソ店内でーす」
もうこの話題は最後にします
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